ウォームアップは、本セットに向けて動作と負荷を確かめる準備です。疲れるまで行うことを目的にせず、重量・回数を本セットと分けて残します。全員に共通する最適な組み方はないため、この記事では普段から筋トレを行う人に向けて、準備の違いを次回に比較できる記録方法を説明します。
準備と本セットを分ける
基準と準備を確認
%は1RMか本セット重量かを確認。実際の準備重量・回数を本セットと分けます。
本セットの記録
例:60 kg × 8回を本セットとして残します。
本セット同士で比較
週の本セット数と前回比較に、準備のセットを混ぜません。
数値は記録例です。全員共通のウォームアップ手順や重量を指定しません。
ウォームアップは何セット?まず「準備」と「本番」を分ける
ウォームアップセットは、その日の本セットに入る前に、動作や負荷への準備をするセットです。ここでは歩行などの全身の準備とは区別して、これから行う種目を軽い重量から試す「種目別のウォームアップ」を扱います。
1セットで足りるか、段階を増やすかは、種目、本セットの重さ、経験、すでに行った運動によって変わります。「必ず3セット」と数だけ固定するより、何kgで何回行い、その後の本セットをどう感じたかをそろえて残すと見直しやすくなります。
ベンチプレス60kgを本セットにする場合の記録例
次は、普段から60kgを扱っている人が「20kg×8回、40kg×5回、50kg×2回で準備した」と残す架空の例です。重量・回数・3セットという数は処方ではなく、段階と区分を示すためのものです。初めての人が60kgを目標にする例ではありません。
表は左右にスクロールできます。
| 区分 | 重量 × 回数 | 残しておくこと |
|---|---|---|
| 準備1 | 20 kg × 8回 | バーの重さと動作を確認 |
| 準備2 | 40 kg × 5回 | 重量を上げたときの動かしやすさ |
| 準備3 | 50 kg × 2回 | 本セットに近い負荷の感触 |
| 本セット1 | 60 kg × 8回 | 実際の回数・余力・実施条件 |
重量を上げる段階で回数を減らすのは、準備の段階で多くの反復を重ねすぎないための組み立て例です。20kgのバー自体が重い場合は、この表をそのまま使わず、扱える軽い器具で動作を確認してください。バーの重量も器具ごとに確認します。
例えば20kgのバーで合計40kgにするなら追加は左右10kgずつ、50kgなら左右15kgずつです。計算上の重量と、実際に取り付けたプレート・カラーを照合してから始めます。
研究から分かること:「軽く多く」がいつも有利とは限らない
Viveirosら(2024)は、筋トレ経験が6か月以上ある男性15人で、10RM重量の40%×15回、60%×10回、80%×5回の準備を比較しました。この条件では80%×5回の後に総トレーニング量が多くなりました。ここでの80%は「1回だけ挙げられる最大重量」の80%ではなく、10回が限界となる重量の80%です。
これは当日の実施量を調べた小規模な研究で、重量と回数を同時に変えています。重さだけの効果を切り分けたり、長期の筋肥大やけがの予防、すべての人に最適な準備を結論づけたりすることはできません。
Ribeiroら(2020)も、筋トレ経験のある男性40人をスクワットとベンチプレスの群に分け、スミスマシンで異なる準備を比較しました。種目によって有利だった条件が異なり、固定のセット数・重量をどの種目にも当てはめる根拠にはなりません。
参考:Viveirosら(2024):ウォームアップの重量・回数と当日の実施量、Ribeiroら(2020):ベンチプレスとスクワットの種目別ウォームアップ比較
「80%」は何に対して?1RMと本セット重量を混ぜない
Ribeiroらの準備条件にある40%・80%は、その日に行う本セット重量に対する割合です。本セットは80%1RMで行っています。「80%の準備」を80%1RMと読み替えると、異なる重量になります。以下は比率の意味だけを示す架空の計算例で、最大重量テストやこの準備重量を勧めるものではありません。
表は左右にスクロールできます。
| 割合の基準 | 計算 | 計算上の重量 |
|---|---|---|
| 1RMの80%を本セットにする | 100×0.8 | 80kg |
| 本セット重量の40% | 80×0.4 | 32kg |
| 本セット重量の80% | 80×0.8 | 64kg |
32kg・64kgは計算値です。実際の器具でその刻みを使えるとは限らず、重さを用意するために規定外の取り付けはしません。先の60kgの準備例もこの研究の再現ではありません。何を基準に決め、実際に何kgで何回行ったかを分けて残します。
重量・回数・休憩は、本セットの結果と一緒に見直す
- 同じ種目・器具で前回どの準備を行ったか確認する。重量単位やシート位置もそろえる。
- 軽い負荷で動作を確認し、必要な段階を挟む。本セットの前に限界まで反復することを目的にしない。
- 準備から本セットまでに呼吸や動作の準備が整う時間を取る。タイマーが鳴っただけで始めない。
- 本セット1の実績と余力を残す。次回は準備の回数や休憩など、変更点を一つに絞って比べる。
「アップを減らしたら今日は挙がった」という1回の記録だけでは、理由は分かりません。睡眠、種目順、休憩、本セットの重さも変わっていないか確認し、複数回の記録を見ます。
2種目目のマシンでもウォームアップは必要?
前の種目で同じ部位を使っていても、次の器具の設定が同じとは限りません。ベンチプレスからショルダープレスマシンへ移るなら、シート位置・グリップ・動かせる範囲を軽い負荷で確認する場面があります。
最初の種目と同じ準備を一式繰り返すかどうかを固定せず、器具の違いや待ち時間、前の種目での疲労を見て調整します。別マシンの表示重量をそのままコピーせず、その器具で行った準備と本セットを残してください。
表は左右にスクロールできます。
| 状況 | 先に確かめること | 残す情報 |
|---|---|---|
| 同じ器具で本セット前 | 準備の各段階と動作の感触 | 準備重量・回数、本セット1の回数・余力 |
| 別マシンへ移った | 機種・座面・可動域をその器具で確認 | 機種・設定と実際の準備 |
| 器具待ちで間が空いた | 待ち時間と、その後の動作・負荷の感触 | 待ち時間の概算、追加した準備の内容 |
REPS LOGでウォームアップを本セットと分ける手順
記録前に区分を設定します。すでに本セット5行があるメニューで、先に準備を3行入れる場合は次のように操作できます。
- 記録画面の「セット編集」を開く。最初の未完了3行で「Wに変更」を押し、「ウォームアップ」の表示を確認する。
- そのままでは本セットが2行になるので、「セットを追加」を3回押す。これで準備3行+本セット5行になる。必要な本セット数に合わせて調整する。
- 画面を閉じ、実際の重量と回数を入力して「このセットを記録」を押す。保存後は休憩中でも次の未完了セットの入力へ進む。
- 準備から本セットへ切り替わるときは、その行の区分と入力値を確認する。準備の重量が本セットへ自動で引き継がれる前提にしない。
- 重量・回数の入力ミスは記録済みの値をタップして修正する。区分を誤って記録した場合は「セット編集」で取り消してから区分を変更し、実績を確認して記録し直す。
このセット編集は当日のトレーニングに反映され、保存済みメニューを変更しません。ウォームアップは実績一覧に残りますが、ボリューム(入力重量×回数)の集計や次回候補の判定では本セットと分けて扱います。
実際の休憩や感触も残したい場合は「強度・セット詳細」のメモを使います。タイマーの設定秒数は、実測した休憩時間そのものではありません。
記事上部の「アプリで次回メモに残す →」から、例を自分の確認点に編集し、「ガイドとメモを保存」を押せます。保存後は「今日のメニューを選ぶ」へ、記録中なら「記録中のトレーニングに戻る」へ進めます。保存先はこのブラウザです。メニュー・重量・回数は自動変更しません。
次回は「今日」の保存メモ、または記録中の「ガイドメモ」から読み返します。試した結果と次の確認点は「メモを編集」で残せます。「試したことにする」はメモの整理で、筋トレの実績登録とは別です。
よくある質問
ウォームアップは毎回3セット必要ですか?
全員・全種目で3セットが最適とは決まっていません。種目、本セットの重量、経験、その前に行った運動に合わせて準備し、本セットの結果と一緒に振り返ります。
本文の説明・根拠を確認する →ウォームアップは本セットの数に含めますか?
REPS LOGでは別の区分で記録します。準備3セットと本セット5セットなら合計8行です。準備は実績に残りますが、ボリュームや次回候補は本セットと分けて扱います。
本文の説明・根拠を確認する →本セットが60kgなら何kgから始めますか?
記事では20kg×8回、40kg×5回、50kg×2回という架空の記録例を示しています。全員への推奨ではなく、バー自体が重い場合などは扱える軽い器具と負荷に変えてください。
本文の説明・根拠を確認する →参考資料と編集方針
研究の対象者・条件・期間と、本文の適用範囲を確認してください。抄録のみを確認した資料は下記に明示しています。図解の数値は説明用の例で、研究参加者や利用者の実績ではありません。
- Ribeiroら(2020):ベンチプレスとスクワットの種目別ウォームアップ比較
PMC公開原著の方法・結果・考察を再確認。男性40人(スクワット14・ベンチ26)、スミスマシンの当日の機械的指標等を比較。準備40/80%の基準は本セット重量で、本セットは80%1RM。長期筋肥大やけが予防、本文の記録手順は未検証。
参照日: - Viveirosら(2024):ウォームアップの重量・回数と当日の実施量
PubMed掲載の原著抄録を確認。経験のある男性15人で10RM基準の重量と回数を同時に変更。本文未確認の詳細や長期効果には踏み込みません。
参照日:
作成:REPS LOG(個人運営)。AI補助で作成し、専門家の監修は受けていません。資料の確認範囲は上の注記に示しています。制作・確認の手順と訂正方針をご覧ください。
