肩の筋肥大を目的にサイドレイズの器具を選ぶなら、ケーブルが必ず優れると決めず、動作を再現しやすく継続できる方を選ぶのが実践的です。比較研究では両方で筋厚が増え、ケーブルの優位は示されませんでした。この記事では、肩メニューにどちらを入れるか迷う人へ、選ぶ手順と次回比較に使える記録方法を整理します。

筋肥大の比較研究:ケーブルが必ず優れるとは言えない

Larsenら(2025)の研究では、筋トレを週2回以上・3年以上続けていた男女24人が8週間を完了しました。左右の腕をダンベルとケーブルへ無作為に割り付け、週2回、初週は各4セット、以降は5セット。12〜16回を目安に、規定の高さまで挙げられなくなるまで実施しています。

両条件で動かす範囲を体側から肩の高さまでそろえ、超音波で三角筋中部の2か所の厚さを測定しました。結果は両方で増加し、分析は条件間の平均的な差がないことを支持しました。「ケーブルの方が必ず育つ」という結論にはなりません。

ただし、8週間・少人数・2か所の測定で、変化に対する測定誤差も小さくありません。すべての人やフォームで完全に同じと証明したわけではなく、腕を身体の反対側まで引くケーブルの方法も直接検証していません。研究のセット数や限界まで行う方法は、全員への処方ではありません。

参考:Larsenら(2025):Dumbbell versus cable lateral raises for lateral deltoid hypertrophy: an experimental study

どちらを選ぶ?再現しやすさと準備から決める

サイドレイズは腕を横へ挙げる肩の種目で、ラテラルレイズとも呼ばれます。ここでは筋肥大の優劣を決める追加の研究結果ではなく、ジムで選択するための実践上の整理を示します。

表は左右にスクロールできます。

器具選択のための実践的な比較
確認することダンベルケーブル
準備と空き状況必要な重さと安全なスペースがあれば始めやすい。ハンドルの取り付け、滑車の高さ、立ち位置を合わせる。
次回の再現片手の重量、片側/両側、肘の曲げ方と挙げる範囲をそろえる。機器・ハンドル・滑車位置・立ち位置も残す。
重量の調整次のダンベルとの差が大きければ、今の重さで回数と動作を確認する。最小の刻みと表示単位は機種による。細かく増やせるとは限らない。
混雑した日ケーブルから代える場合も、扱える重さを改めて確認する。ダンベルと同じkgを選ばず、この機器での起点を作る。
  1. 軽い負荷で、無理なく動作を繰り返せるか確認する。痛みがある動作を我慢して続けない。
  2. 片側ずつか両側同時か、開始・終了位置、肘の曲げ方を決める。細部を毎回変えず、比較できる条件を作る。
  3. 必要な器具が使えて、準備と負荷調整を続けやすい方を選ぶ。両方を入れる場合も、既存の肩メニューにただセットを追加しない。

ダンベルの片手6kgを、ケーブルの6kgへ換算しない

ダンベルは手に持つ重り、ケーブルは機器の表示値を記録するため、数字が同じでも同じ動作負荷とは限りません。たとえばLife FitnessのSignature Series Dual Adjustable Pulleyには、4:1のケーブル比率と、スタック重量とは別の有効抵抗が明記されています。

この仕様をすべてのケーブルに当てはめたり、表示を一律に4で割ったりしないでください。表示が何を示すかは機器の説明で確認し、記録では同じ表示基準を使い続けます。機器名、使用側、滑車の高さ、ハンドル、立ち位置も残すと再現しやすくなります。

ダンベルは、左右に6kgずつ持った場合も「片手重量」で記録するなら6kgです。12kgとの混在を避けます。ケーブルへ変更した日には、過去のダンベル重量をコピーせず、軽い負荷で確認してその種目の記録を始めます。

参考:Life Fitness:Signature Series Dual Adjustable Pulley 公式仕様

記録例:器具変更と、同じ条件での伸びを分ける

以下は架空の記録例です。重量・回数・3セットは推奨値ではありません。すべて右腕を片側ずつ行った例で、各セットのRIR(同じ動作であと何回できたかの自己推定)は2・2・1とします。左腕の実績が違う場合は、右腕をコピーせず別に残します。

表は左右にスクロールできます。

架空の右腕3回分:器具間のkgではなく、同条件の実績を比べる
日と条件重量・回数読み取り
A:ダンベル/立位・片側ずつ片手6kg/15・14・12回=41回ダンベルの起点。
B:ケーブル1号機/滑車位置3・Dハンドル・立ち位置を固定表示5kg/15・13・12回=40回別器具の起点。Aからの筋力低下とは数えない。
C:Bと同じ機器・設定・動作・順番・休憩表示5kg/16・14・13回=43回Bから合計3回増。RIRと動作も照合する。

比べる組み合わせはBとCです。40回から43回になったことは記録上の進歩ですが、それだけで筋肥大したとは判定できません。挙げる範囲が短くなった、反動が増えた、休憩が長くなった場合は、その違いも判断材料です。

  1. 同じ種目・器具・設定・実施側の履歴を選ぶ。
  2. 各セットの回数とRIR、動かした範囲、休憩を確認する。合計回数だけで判断しない。
  3. 予定した回数範囲を全セットで維持できたら、次に使える重量の刻みを確認する。重くすると動作が崩れるなら、その重量で回数を積み直す選択もある。

器具を比べるたびに重量を上げる必要はありません。負荷の増やし方は「重量を増やすタイミング」、肩メニュー全体の量は「週のセット数」の関連ガイドで補足しています。

REPS LOGでは種目・設定・実施側を残す

  1. 「メニュー」でダンベルの「サイドレイズ」、または「ケーブルサイドレイズ」を選ぶ。ダンベルは片手、ケーブルは表示重量として入力する。
  2. 「目標RIR・実施条件」の「ジム・マシン識別」に機器名、「グリップ・アタッチメント」にDハンドル等を記入する。「可動域・フォーム条件」には滑車位置、立ち位置、挙げる範囲など、次回に照合したい条件を短く残す。
  3. 記録時に重量と回数を登録し、「強度・セット詳細」でRIRと「実施した側」を残す。左右で実績が違うならセットを分け、左右それぞれの回数を記録する。
  4. 混雑で代える日は「器具が空いていない・内容を変更」から「別の種目に差し替える」を使う。完了実績は保持され、未完了分が変更される。変更先の重量と設定は自分で確認する。

記録済みの途中で条件を変えるなら、「種目を追加」で同じ種目を別枠にして新しい条件を残せます。当日だけの差し替えと、今後も使う保存済みメニューの編集は別です。次回は器具の名前だけでなく、再現できた動作と実績から始めましょう。

よくある質問

ケーブルサイドレイズの方が筋肥大しますか?

紹介した経験者の8週間研究では、可動域をそろえた条件でケーブルの優位は示されませんでした。両方が候補ですが、すべてのやり方で完全に同じと証明されたわけではありません。

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ダンベルとケーブルで同じ重量を使ってよいですか?

同じkgをそのままコピーしません。ケーブルは機器の比率や表示基準も確認し、新しい器具では扱える負荷を確かめて別の記録を始めます。

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ダンベルとケーブルは両方やるべきですか?

両方が必須ではありません。動作の再現性、空き状況、重量の刻みから選びます。併用するなら肩メニュー全体の量を見て、同じ目的のセットを足し過ぎないよう整理します。

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参考資料と編集方針

  1. Larsenら(2025):Dumbbell versus cable lateral raises for lateral deltoid hypertrophy: an experimental study

    原著全文の対象者・方法・結果・限界を確認。経験者24人が8週間を完了した左右腕比較。可動域をそろえた条件であり、全フォーム・全対象者の完全な同等性を証明するものではない。

    参照日:
  2. Life Fitness:Signature Series Dual Adjustable Pulley 公式仕様

    ケーブル比率4:1と有効抵抗の別表示を確認。機種の仕様例として参照し、すべての機器の重量換算や筋肥大効果の根拠にはしていない。

    参照日:

作成:REPS LOG(AI補助で作成)。研究の対象・期間による限界と、記録方法の例を区別しています。記事の編集方針